【巻観光協会 会員ファイル① ラーメンこまどり】

~新潟5大ラーメンのひとつ 新潟濃厚味噌~

トップバッターは、巻観光協会加盟店「ラーメンこまどり」さんをご紹介いたします。

▲【味噌ラーメン】
赤味噌ベースでじっくり煮込んだスープとの相性は抜群。お好みで「割りだし」「南蛮味噌」を。

 皆さまお馴染みのお店、こまどりさんはラーメン王国新潟の中でも全国的に有名なお店のひとつ。

一番の人気は、みそラーメンや野菜みそラーメン。

特徴はすりばち(味噌を擦るためのすりばちが元に)、モチモチのストレート太麺、ブレンド味噌のスープ。

濃厚のスープをダシ割りスープでお好みに調整しながら食す独特なスタイルはいわゆる新潟5代ラーメンのひとつ、「新潟濃厚味噌」と言われるラーメンの元祖でもあります。

「昭和48年、もともとは巻の東浦通り(本町通りより一本東側に位置する通り)にラーメン店を開いたんですよ。

ご年配の方たちの中には岩室の支店などにもいらしてくださった方も多いと思うのですが、当初は巻の真ん中で営業していました。」と店主の渡邊光昭さん。

こまどりさんの始まりは、巻の本町通りにほど近い東浦通り。

当時の東浦通りには多くの料亭や酒場が軒を連ね、飲んだお客さんの〆の場としてはもちろん、料亭や割烹を行き来する大勢の芸妓さんたちにもとても親しまれていたお店であったそう。

「実は、開業当初はラーメン店ではなく「焼き鳥屋」でした。私の祖母の代のことなので昭和20年代くらいの話なのですが。

なので、こまどりの中でも一番古くからあるメニューはラーメンではなくて、「若どりぶつ切り唐揚げ」です。

当時は小さい店舗の焼き鳥店だったので、今みたいな大きなフライヤーもなく、フライパンで揚げていたみたいです。」

▲名物の大きな餃子と、大人気の濃厚味噌ラーメン

 巻のど真ん中で古くから親しまれていたこまどりさんの味。

美味しいラーメンを提供される上での苦労や秘話などはあるのでしょうか。

「父に次いで私が平成7年に2代目を継承したのですが、当初は麺が6種類もあり、色んな味の開発にチャレンジしていたこともあって、合わせ味噌も先代が味を頻繁に変えた時期もあったりと苦労しました。

色々な葛藤もありましたが今はしっかりとこまどりの味を固めていくことができています。

とかくちょっとしたことで味覚は変わるものなので、常に体調には気を付けています。」

お馴染みの味を常に変わらずつくり続けることの大切さや苦労の中、ご自身のアレルギー体質の経験などを通して、これからのことも語っていただきました。

「私自身が小麦に敏感な体質なのもあって、コンディションによってカラダに取り入れるものを気をつけているのですが、グルテンフリーなど、小麦粉を(ほとんど)使わない麺で、こまどりの味を実現できないか、挑戦してみたいです。

小麦や卵アレルギーを持つ方々にも、安心してこまどりの味を楽しんでいただきたいです。

また、(牛肉・ラムなど)お肉を使った料理も増やしていけたらと思っています。」

最後に、美味しいラーメンを日々つくり続けるにあたり、お仕事のなかでの息抜き方法を教えてもらいました。

「自然に触れて気分転換することを心がけています。

お店からほど近い角田山や柿山、海など、地元の自然の力を感じてリフレッシュしています。

角田山の麓に静かに位置する「ごりんの滝」を眺めたり、最近は日帰り温泉めぐりをしていて、リニューアルしたばかりの「じょんのび館」などもかなりの回数で利用しています。」

新潟で暮らす私たちにとって古くから馴染み深い、こまどりさんならではのどことなくホッとするあの味噌ラーメンの味わい。

巻のまちを誇る名店の味を、厳しい寒波のつづく今、ぜひお店で楽しんでみてはいかがでしょうか。

インタビュー:ラーメンこまどり 社長 / 渡邊光昭 氏

(インタビュアー 小林 石田)

【ラーメンこまどり おもなできごと】

昭和20年代 こまどり開業(巻町東浦通り)※当初はやきとり店

昭和48年 ラーメン店開業(巻町東浦通り)

昭和54年 岩室支店を出店

平成3年5月 現在地へ移転(竹野町地区)

所在地:〒953-0023 新潟市西蒲区竹野町2454番地

営業時間:11:00~14:30 16:30~しばらくの期間は19:30頃まで

※詳しくはお店までご確認ください

電話:0256-72-2827

ウェブサイト:https://komadori-maki.com/