歴史を色濃く残す北国街道、のぞきからくり(郷土資料館)、鯛車(鯛の蔵)、11の商店街からなる「まき鯛車商店街」、4つの酒蔵ワイナリー、老舗料亭・割烹めぐりなど、個性と情緒あふれる巻の町を楽しく散策してみませんか。

北国街道

~歴史を色濃く残す道~

 かつて、松尾芭蕉や吉田松陰も歩いたという北国街道。江戸時代に入り、幕府によってそれまでの道が整備され脇街道として制定されました。目的は佐渡の金山を江戸に運ぶためであるといわれています。
当初は中山道の追分宿(軽井沢)から上越を渡り、出雲崎から佐渡へと渡っていきました。新潟湊が発展すると、街道は出雲崎から新潟へ延長され、岩室や巻へ通る街道も北国街道と称されるようになりました。弥彦神社へ参拝に行く人々も数多く往来した道です。

~西蒲区内の北国街道~

北国街道のルートを新潟宿を起点に見ていくと、赤塚を過ぎた街道は、松野尾へ。そこから布目、稲島、竹野町、松郷屋、峰岡、福井という、角田山麓の村々を通っていました。そして樋曽から岩室温泉、石瀬、金池の集落を通って、弥彦へと続いていきます。当時の街道は現在の道路と重なっている部分も多く、石の道標や史跡、地蔵や観音像が祀られた祠などが点在。街道筋では、今もその名残に触れることができます。

~街道には石の道標や史跡、地蔵や観音像が祀られた祠などが点在~

のぞきからくり(巻郷土資料館)

巻郷土資料館

巻地区の郷土資料(古文書、文献、民俗資料、考古資料等)の保存・収集と公開をしています。
開館時間:午前9時~午後4時30分
休館日 :月曜(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(日曜の場合は翌々日)、12月28日~1月3日  
※必要に応じ臨時に休館することがあります。
≫巻郷土資料館(新潟市HP)

鯛車(たいぐるま)の館『鯛の蔵』

夕暮れ時になると何十台もの鯛車にあかりを灯して、浴衣姿の子どもたちが下駄をはき砂利道をゴロゴロ引いて歩きました。暗闇に鯛車の赤い光が浮かぶ情景は、やがて収穫の秋に入ろうとする晩夏の風物詩でした。鯛車の復活市民プロジェクトの活動は海外でも高く評価され、2011年には米国で「ティファニー財団賞伝統文化振興賞」を受賞。現在、この鯛車は商店街のあちこちでみられるほか、新潟市立巻公民館前に建てられた『鯛の蔵』でもみることが出来ます。


まき鯛車商店街

巻地区の中心商店街の呼称。駅前通りと本町通りの交錯する十字路を中心に南北約1.5キロにおよそ150店舗以上が軒を連ねています。

商店街の土蔵で見つかった郷土玩具・鯛車をきっかけにこれをシンボルマークとし個々の繁盛店を作りかつての賑わいを取り戻すことを目的に、11に分かれていた商店街の呼称を一つに商店街有志により2010年より呼称を改め発足しました。
近年の商店街の衰退は全国的に危惧される問題で、当商店街も例外ではありませんが、その中でも、老舗日本料理店や個性あふれる専門店、100年以上続く老舗も多く軒を連ね、近年はご当地グルメ『カリーナ』などが話題を呼び「第2回国際ご当地グルメGPin柏崎」では審査員特別賞(副知事賞)を受賞。テレビ、雑誌での紹介は10年間で100回以上、県内外のメディアにも注目されました。

≫まき鯛車商店街HP
https://www.taiguruma-syouten-gai.com

⑤料亭・割烹・日本料理店めぐり

巻地区(新潟市西蒲区)には、かつて西蒲エリアの郡都として栄えたことから、老舗の料亭、割烹、日本料理店が多く軒を連ねています。
それぞれのこだわりの日本料理は勿論、最近では商店街イベントに自慢の一品を出品したり、ご当地グルメを積極的に取り入れ新たな客層を開拓するなど、時代のニーズに合わせた工夫をしている料理店などもあります。

日本海の新鮮な魚介を贅沢に使用したお料理、店主が腕によりをかけ拘り抜いた創作料理、懐石など、
是非一度訪れて、そのこだわりを味わってみて下さい。

≫まきの料亭・割烹・日本料理HP(準備中)

⑥巻の酒蔵、ワイナリー

巻地区(新潟市西蒲区)には4つの酒造メーカーがあります。
また、海岸付近に大きなワイナリーもあり、宿泊も出来ることから県外からの観光客も多く訪れます。

また、酒税法改正の翌年1995年には日本で最初の地ビール「エチゴビール」が誕生し、全国のクラフトビール人気の火付けとなりました。

毎年秋には地元料亭・割烹の協力で、4つの酒蔵自慢のお酒とワインを楽しめるイベント【ヒヤガーデン】を開催しています。