巻観光協会-会員ファイル⑤ 笹祝酒造株式会社

笹祝酒造は明治32年創業。新潟市西蒲・巻地区を代表する酒造のひとつ。代表銘柄の『笹祝』が地元で長く愛されてきました。
先代の笹口社長(現会長)は新潟市合併前には巻町長も務め、地域に貢献されてきました。

2015年に長男の亮介さんが東京から戻って家業を継承し、2018年に代表取締役に就任。以降、様々な取り組みをされています。
今回、現社長笹口亮介さんに笹祝酒造の現在の取り組みや、これからのことについてお話を伺いました。

-亮介さんは、笹祝酒造という会社をどのような思いを持って継承されたのですか?

「代々継承されてきた笹祝酒造を次の代、そして100年後も残していきたい。そのような思いがまずあります。『笹祝』というお酒は、地元の皆様にずっと飲んでいただいていて、今があります。地元の米、地元で作るお酒、それを地元の皆様に美味しく飲んでもらう。そういった地域に密着したローカル的な部分をまず大事にしていきたいと思っています。」

-これからの笹祝をどのような酒造にしていきたいと思っておられますか?

「お酒は大人になって飲むものではありますが、日本酒という存在、地域の文化を子どもたちにも知ってもらいたい。家族で気軽に来れる場所を作って、年配の皆さんにはもちろん、子育て世代の皆さんにも親子で一度は酒蔵に来て、酒づくり文化を知ってもらいたい、そんな仕組みを作っていきたいと考えています。」

-笹祝さんは近年、酒蔵を開放して見学会などのイベントも開催されていますね。

「はい、3月と、7月の七夕に「蔵開き」イベントを開催しています。地元の割烹、料理店さんやキッチンカーで活躍する飲食業の皆さん、和太鼓やミュージシャンなどパフォーマーの皆さんにもお願いして、老若男女が楽しめる空間づくりをしながら、酒づくりの現場を、見て、知っていただく取り組みです。」

笹祝酒造さんはとても大きくて立派な建屋ですが、このような機会があると、普段はけっして見ることが出来ない酒造現場の奥の奥まで見ることができて、仮にお酒を飲めない方でも日本酒の文化に興味を持つことが出来そうですね。

「巨大な民家である笹祝を、100年超の文化遺産として残していきたい。」と亮介さんは笑顔でさわやかに、且つ、力強く話してくださいました。

2023年は酒蔵の内部を大改装して『麹の教室』をOPEN。土日は亮介さんご本人がお客様をお出迎えし、直接案内してくれます。合わせてHPもリニューアル。2月には国内最大級の日本酒イベント『にいがた酒の陣』(朱鷺メッセ)も再開され出店。

昨年7月の七夕は『OPEN酒蔵 蔵Be Luckey!~笹に願いを』を開催。地元食材のお料理や音楽、日本酒を楽しんだり、願いを書いた短冊を笹に吊るしたりと、沢山の方が思い思いの時間を楽しんでおられました。

そして2024年3月は、『にいがた酒の陣』(朱鷺メッセ)、
3月17日(日)は『OPEN酒蔵 蔵be Luckey!笹祝の蔵開き』が笹祝酒造で開催される予定。

JR巻駅からシャトルバス(10時15分~ 約10分で到着)も随時運行しているので、この機会に是非笹祝の『蔵開き』に参加されてみては。

【笹祝酒造株式会社】
〒953-0015 新潟県新潟市西蒲区松野尾3249
TEL.0256-72-3982 FAX.0256-72-3986 e-mail: info@sasaiwai.com
https://www.sasaiwai.com

(インタビュアー:小林)